企業や組織における実践的な課題解決・目標達成を行える人財育成を目的として開講した弊社の新講座、「女性活躍リードコンサルタント養成講座」。自社の課題を分析し、アクションプラン作成までを学ぶことができる「実践」に重きを置いた講座であることがポイントです。
今回は第2期受講者のお一人である飲料メーカーの角田さんに、講座を受講した感想などをお伺いしました。
●お話を伺った方![]() 業種:大手飲料メーカー 役職:課長 角田 かおり 様 |
◆講座を受講した理由
15年前から社内のダイバーシティプロジェクトに参加しており、女性活躍推進やダイバーシティに関わる課題意識はずっと持ち続けていました。私自身も徐々にキャリアやライフステージが変わっていき、子どもが生まれ、管理職になり、1年前にワーキングマザーの営業として、社内でもまだまだ少ない事例としてその立場に立つことになりました。
そこで気づいたのは、例えば私の様に、ワーキングマザーとして営業を行うといった、いわゆるマイノリティな社員への理解がまだまだ少ないということです。一方で、携わってきたダイバーシティのプロジェクトが10何年の時を経て、DEIという名前に変わり、会社としてDEIを広めていくという段階に。私にできることをやろうとDEIサポーターに手を挙げつつ、その活動の中で知見を広げていきながら、私が変えていけることは何かを模索していました。
そんな中でこの講座に出会い、今の会社に必要な本質はなにかを、講座を通じて改めて学びながら考えていきたいと思い、受講させていただきました。
◆講座を受講してよかったこと、変わったこと
講座を受講させていただくなかで、何なぜ女性活躍推進が必要なのか、トレンドとか流行りとか社会貢献ではなく、マクロの視点から企業の価値向上において必要な戦略であるという講義に対して、そこの腹落ち感が自分の中でしっかりできたのは大きかったです。
講師の堀江さんの『女性活躍から始める人的資本経営 多様性を活かす組織マネジメント』も拝読させていただいていたのですが、講座のなかで、本では伝わりきれない部分や実際の事例を踏まえたお話しを伺うことができ、スリールさんが長年取り組んでこられた女性活躍やダイバーシティ推進への理解がより深まりました。
DEIサポーターの活動の中で、最初から経営に提言するということが決まっていたこともあり、その提言する相手の目線、視座に立って何が必要かという、定量・定性の両方の情報をきちんと集めることができたということがあります。
当たり前なんですけど、当事者だと自分の想いが先走ってしまうことがあると思うんです。それを踏まえた上で、データとして定量と定性の両方が必要だということが、改めて学べたと思っています。
また、当社は他社と比較して、女性管理職比率が低くはないのですが、会社も感じている課題として、部長職以上が少ないということが挙げられます。このことについて、なぜだろう?と改めて考えてみた時に、女性活躍推進だけではなく、働き方改革がセットで必要だというのを強く理解したところは大きかったですね。
部長以上の働き方として、土日も接待でゴルフで、といったこともあるのですが、それは女性は望まない場合が多いわけです。例えば、営業というラインにおいて、管理職まで行っても、その先が全くお手本(ロールモデル)にならない。そうすると、別のキャリアを探さなきゃいけなくなります。そうすると、今の自分の延長にあるものではないものを探さなきゃいけなくなるんです。ロールモデルがいないなかで、自分のキャリアは描きにくいですし、不確かになる。やはりここをきちんと綺麗なラインにしていくっていうことが今後必要となると認識しました。
弊社は、はじめの一歩は比較的いろんなことができていると思いますが、さらにその先まで進めていかないといけないということを今回講座を通じて、一歩引いて見たことで気づきました。
そして、他社の皆さんの、本気でやろうというか熱量が高いなと感じました。
実は、DEIサポーターの最終提言においてグループも含めた経営の皆さんと直接会話することができました。経営陣の皆さんの課題意識は強く、やりつづけなければならないと思っていることを改めて感じました。その中で今後は、ボトムアップとトップダウンとの両軸が必要なことと、中間層への働きかけが課題になってくると思います。
◆講座を通して見えた自社の課題に、今後どのようにアクションをしますか?
自分のなかでは課題感が明確になってきているので、トップダウンに対してボトムアップの支えの部分について、私がその一部を担えればいいな、と思っています。
DEIサポーター活動は1月末の提言をもって終了になります。ただ、このまま終わっては意味がないと思い、最後にプロジェクト内で、各自が最後に自分がやることを宣言しました。私は「ワーキングマザーの営業コミュニティを作って下支えをしていく」と宣言しました。
現場は現場で横でしか分からない困りごとがありますが、当事者が少ないと、同じように気持ちが分かる人がおらず、孤独に陥っているということがわかってきました。そこで、コミュニティといったかたちで、横のつながりを作っていければ、前を向いていった先が次の世代につながっていく、と思っています。
◆本講座をどのような方にお勧めしたいですか?
私自身も人事ではないですが、受講をして学びを得ることが出来ました。女性だけに限らず、男性やマネージャーの方などいろいろな立場の方が受講するとよいと思います。
そして、男性の推進者がもっと増えてほしいです。弊社のDEIの室長は男性なんですね。DEIの分野では男性は少ないらしく、そのなかで弊社のDEI室長が「僕はマイノリティなんですよ」といっていたのが印象強くて。推進者がまず男女半々になる世界にならないと、その先広がらないと思っています。そもそも「女性活躍」という言葉がよくないですよね。。「女性活躍推進【から】始まる働き方改革」という言葉は【から】であってゴールではないということをみんなが理解してくれたら推進されるはずです。
ほかには、堀江さんが「汗をかく人事がいない」、と何回もおっしゃっていたのが印象的でした。本当に答えに近づくためには、当事者の声をインタビューなどで聞いていきながら、自分の体験も含めて考えるということが大切だということを学んだことは大きな経験です。
ちょうど今、復職の営業配属のスタッフたちをフォローしているのですが、具体的にこういうことが起きるから、先にこういうオファーをした方がいいよ、と伝えることができています。学びが形だけでは終わらない、伝えられる状態になっているという実感がありますね。
今日たまたま、独身20代女性の方と30代で既婚だけれどお子さんのいない女性の方と座談会をしたんですね。若い方にも「そうなんだ、そんな選択肢があるんだ」と思ってもらえることは、広がりをより加速させていくということに繋がるんだ、と深く感じました。
詳細について知りたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
「女性活躍リードコンサルタント養成講座」とは 自社の女性活躍課題に対して、独自の取り組みを行いたい方、女性活躍の推進担当になったが何から始めればよいのかわからない方などに向けた、4日間のプログラムで、自社課題を分析し、アクションプランを作成する実践講座です。 ●講座内容 DAY1:コンサルタントの役割/社会的な潮流:女性活躍推進が注目される理由/なぜ女性管理職は増えないのか(理論的背景) DAY2:女性活躍推進の実践ポイント/実践!女性活躍・課題分析リサーチ/Homework:自社の「課題分析リサーチ」実践 DAY3:自社の課題分析リサーチ発表/課題からアクションプラン策定へ/具体施策の事例紹介/ Homework:自社の「アクションプラン」作成 DAY4:自社の「アクションプラン」プレゼン/プレゼンへのフィードバック 開催時期:毎年6月頃、11月頃に開講(予定) ※詳しくはお問い合わせください |
「女性活躍リードコンサルタント養成講座」の座談会はこちら
「女性活躍リードコンサルタント養成講座」受講者座談会(前編) |