レポート

スリール15周年記念イベント開催レポート【前編】|創業15周年の軌跡とこれから:堀江が語る「自分らしいワークライフの実現」

公開日:2025.12.12更新日:2025.12.12sourire staff

スリールは創業15周年を迎えました

2025年11月1日で、スリール株式会社は創業15周年を迎えました。

15周年当日には今までスリールに関わってくださった方100名以上をお招きして、ささやかながら感謝の気持ちを込めた「スリール15周年記念イベント」を開催することができました。

15周年全体写真

ワーク&ライフ・インターン事業を始めた当初に学生として参加いただき、今ではママになった方や、学生スタッフをしてくれていた方、もうお子さんが中学生や大学生になった受け入れ家庭の方、元スタッフや講師の皆さま…様々な方がご参加してくださいました。

15年の社会の変化だけでなく、関わってくださった皆様の変化を感じ、とても感慨深い一日になりました。

イベント前半では、創業者である弊社代表堀江敦子より、これまでの歩みと今後の展望についての思いをお伝えしました。本イベントレポート前編では、堀江からの講演をまとめました。


創業から現在までの軌跡とミッション

スリールが創業した2010年は、「女性活躍」「ダイバーシティ」「ライフキャリア教育」という言葉すら一般化していない時代でした。

そのような環境下で活動をスタート、社会課題に取り組むソーシャルビジネスとしての意識を持ち、代表の堀江自身が男女共同参画局の専門員や子ども家庭庁の計画に関わるなど、アドボカシー(政策提言)活動も積極的に実施して参りました。

スリールのミッションは「自分らしいワークライフの実現」です。ミッション実現に向け、大きく以下の3つの柱で事業を展開しています。

    ライフキャリア教育事業|ワーク&ライフ・インターン

    スリールの中核プログラムである「ワーク&ライフ・インターン」は、2010年の創業時からコロナが蔓延する前の2019年まで、定期プログラムとして実施して参りました。

    プログラムの内容は、学生2人一組となって、一つの家庭に月6回・4ヶ月間もの期間訪問し、仕事と子育て・プライベートを両立している大人の姿を見て自身の長期的なキャリアについて思い描くというものです。

    プログラムに加えて、学生は企業での「キャリア勉強会」や、社会人にライフキャリアの相談ができる「社会人メンター制度」を通じて、縦・横・斜めの関係性を構築することもできるようなものでした。

    2015年からは、行政のプログラムとして、文京区を皮切りに京都府など8地域以上、30校以上の学校で導入され、ライフデザインセミナーなどを実施。これまで4,386名がワーク&ライフ・インターンに参加、セミナーを含めたキャリア教育授業は1.2万人に届けられています。

    代表堀江が子ども家庭庁の有識者委員を務める中で、子ども大綱に「学生や若手社会人に向けてのライフデザイン教育と子育て体験(乳幼児とのふれあい)」が重点方針として盛り込まれました。これにより、同庁から全国47都道府県の首長に通達が出され、多くの自治体で予算が広がり、実施が可能になるなど、社会を動かす大きな一歩となりました。

    上記に関連してスリールでは、中高生に向けたライフキャリア教育導入にも注力しています。ある中学校でのアンケートでは、結婚や子育てにネガティブなイメージを持つ生徒が半分以上いるという結果がでました。そこで45分の授業の中で、子育てをしながら働くパパママが試行錯誤しながら進んできたリアルな経験を、”多様な生き方サンプル”として学生や若手に向けて発信する「パパママ先生(※)」に登壇いただく取り組みをしています。パパママ先生からの話を聞くことで、83%がポジティブな気持ちに変わるという効果が見られています。

    ※パパママ先生とは
    身近なロールモデルが少ないことから、将来に不安を抱える高校生・大学生に向けて、子育てをしながら働くパパママが試行錯誤しながら進んできたリアルな経験を、”多様な生き方サンプル”として学生や若手に向けて発信し、「“見えない”ゆえの不安」の解消を目指す活動です。

    新スローガン「My Life, My Choice」について

    今後の活動をさらに広げるため、新しいスローガンを発表しました。

    新スローガンは「My Life, My Choice」 自分の人生は自分で選択していくんだという意志を表現したものです。

    キャリアも価値観も多様化し、変化し続けている世の中で、将来のライフキャリアに対して「先が見えない」「不安だ」と悩んでいる学生・若手の方に向けて自身のキャリア志向について知ってもらうきっかけとなる診断ツールを作りました。

    このライフキャリア志向診断タイプのコンセプトイメージとして、今後は「My Life, My Choice」 のスローガンを使用してまいります。

    ライフキャリア志向タイプ診断はこちら

    企業に向けた研修・コンサルテーション事業について

    企業向けの活動としては、創業当初に大阪ガス株式会社でのワーク&ライフ・インターン導入育児期社員向け研修からスタート。株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(現株式会社リクルート)と共同開発した、管理職が育児期社員の疑似体験をする「イクボスブートキャンプ」は、オンライン化した「イクボストライ」となって、現在ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーなど多くの企業で導入されています。

    近年では、企業向けのプログラムや研修に加えて、コンサルティング、調査、そして社内で女性活躍やダイバーシティを推進する人材の養成にも取り組んでいます。受講者数は2万人以上に達し、研修後の行動変容率は94.6%という高い成果を上げています。

    さいごに:自分らしいワークライフの実現に向けて

    講演の最後に、11月4日リリースの「両立不安白書2025」についても触れ、男性の6割が育児・両立に不安を感じ、それが原因で66%が転職を考えるという実態が明らかになったことを報告しました。

    堀江は、個人の「キャリア自立」だけでなく、それを認める「環境」である組織や企業への働きかけが両輪となって初めて「自分らしいワークライフの実現」が可能になると強調しました。

    15年で社会は変化したものの、「課題は山積みだ」として、来場者に向けて「皆さんがつながっていただくことによって、企業だったり、社会だったり、個人の人が変わっていく」と、コミュニティとしての連携の重要性を呼びかけました。


    イベント後半は15周年を記念のメインコンテンツとして、創業当初から弊社を応援してくださっているiU大学特任教授/ジャーナリストの白河 桃子氏と、スリール株式会社代表取締役の堀江敦子によるスペシャル対談が開催されました。スリールが男女の育児と仕事の両立への意識・実態調査を実施してリリースした「両立不安白書2025」の調査結果を発表しながら、2010年からの15年間で社会と個人の意識がどのように変化し、今後どのような課題に取り組むべきかについて議論が交わされました。

    後編に続く(近日中に公開予定)▶スリール15周年記念イベント開催レポート【後編】白河桃子氏×代表堀江スペシャル対談「2010年からの変化とこれから ― みんなが自己選択できる社会にするには?」

    \ パパママ先生バンクに登録して活動に参加いただける方を募集しています!/

    身近なロールモデルが少ないことから、将来に不安を抱える高校生・大学生に向けて、子育てをしながら働くパパママが試行錯誤しながら進んできたリアルな経験を、”多様な生き方サンプル”として学生や若手に向けて発信し、「“見えない”ゆえの不安」の解消を目指す活動です。

    パパママ先生にエントリーいただいた方には、パパママ向け調査、学校の授業への登壇、学生の子育て体験への関わり(ワーク&ライフ・インターン )などの活動に任意でご協力いただいています。ぜひご応募ください!

    パパママ先生の詳細・エントリーはこちら


    スリールは、「女性がなかなか定着しない」「両立支援はできているが、活躍支援はできていない」等、御社の女性活躍の段階を客観的に把握・分析し、最適な研修・プログラム・コンサルティング提案をいたします。

    女性心理や背景理解をベースとした深い対象者理解を促し、組織内での「関係性づくり」や、「周囲への働きかけを相互に促す」仕掛けにより“本当に行動が変わる”、“組織まで変える”研修を強みとしています。

    ◼︎女性活躍推進コンサルティング・研修

    ◼︎お問い合わせ先
    企業お問い合わせフォーム
    Email:office@sourire-heart.com

    メールマガジン
    のご登録

    © sourire. All Rights Reserved.