社会起業家が語る、ダイバーシティへの挑戦|NTT GROUP COLLECTION 2023 ONLINE

NTTグループのICTソリューションを一堂に集めた展示会「NTT GROUP COLLECTION 2023 ONLINE」。今回この特別講演に、企業専属の助産師サービス”THE CARE”などを手がける株式会社With Midwife代表取締役　岸畑氏と共に堀江が登壇しました。

堀江が登壇したNTT GROUP COLLECTION 2023特別講演は【社会起業家が語る、ダイバーシティへの挑戦】をテーマに、2部構成でお送りしました。

1部では「なぜダイバーシティが必要か」という疑問に対し、「ビジネス上のメリット」「社会的な流れ」という2つの観点から堀江が説明を行いました。

ビジネス上のメリットでは、新しい商品開発や離職率の低下に繋がった企業の実例を挙げ、ダイバーシティ推進が進むことで、「プラダクトイノベーション」「プロセスイノベーション」「外的評価の向上」「職場内の効果」という4つの成果が得られるということを解説。

社会的な流れでは、ESG投資、コーポレートガバナンス・コード改訂、米国上場企業への人的資本情報開示の義務化、日本政府の人的資本可視化指針策定など、世界的に人的資本を重視する動きが拡大している現状についてシェアを行いました。
こうした流れを受けて、日本でも2021年に行われた調査では、従業員301名以上の企業の71%が「女性活躍推進に取り組んでいる」という回答結果が得られています。女性や育児期の社員が活躍できる風土が醸成されれば、多様な人財が活躍する組織づくりが可能に。「女性活躍推進」はダイバーシティの第一歩として「女性活躍推進」への取組みは必要不可欠です。

2部では、助産師に向けたコミュニティサイトの運営等を行う株式会社With Midwifeを起業した岸畑氏と堀江が、「社会起業家が語る、ダイバーシティへの挑戦」というテーマの下、活発な意見交換を行いました。

最初にディスカッションを行ったのは「ダイバーシティを進める難しさと克服方法」について。岸畑氏は多様な社員1人ひとりの取組みが、適切に反映される評価軸を作り上げる難しさについて言及しました。その上で「トップが一方的に決めてしまうのではなく、社員にも適切な評価軸を考え、意見を出してもらうというのも1つの解決方法かもしれません。」と提言。

一方、堀江はダイバーシティを進めるためには経営者層の意識改革が必要であること、成果が出るには時間がかかることについて触れ、「最初は上手くいかなくても、まずはトップ層が3年間しっかり発信・実行に努めて欲しいと思います。」とエールを送りました。

次に話題となったのは「ダイバーシティのファーストステップ」。パネラーの2人からは、社員1人ひとりが自分のバイアスを認識し、イントラパーソナル・ダイバーシティ（一人ひとりの中に多様な視点や役割を持つこと）を持つことで、職場の心理的安全性を確保することが大切だという意見が出されました。さらに堀江はマネジメントが現場を理解する必要についても触れ、「女性管理職のパイプラインに抜け漏れがないか、構造的に女性が活躍できない状態になっていないかチェックすることが大切です。」とコメントしました。

講演の締めくくりのメッセージとして岸畑氏は、「ダイバーシティ推進に関する苦労や工夫を、もっと社会全体でシェアできるようになればいいなと感じています。シェアが進むことによってダイバーシティ推進のハードルも下がっていくのでは。ダイバーシティが進み、社会全体にイノベーションが起こっていくのが楽しみです。」とコメント。堀江は「違った強みを持つ多様な人財をパズルのように繋いでいくことでイノベーションが起こり、新しい視点が生まれます。それは経営のしやすさにもつながり、企業にとってもメリットとなるはずです。」と講演を締め括りました。

リアル、オンラインと多くの方に視聴いただいた本講演、起業家だからこそ感じる”社内に多様な視点があることの重要性”など、普段のセミナーではなかなかお伝えしきれないお話をお届けすることができました。

NTTグループ様ありがとうございました。