コラム

「女性活躍リードコンサルタント養成講座」受講者座談会(後編)

公開日:2024.05.20更新日:2024.09.27sourire staff

女性活躍リードコンサルタント養成講座」の第1期生の中から4名の方にお集まりいただき開催した座談会の模様、後編です。前編はこちらからお読みいただけます。

女性活躍リードコンサルタント養成講座」とは

自社の女性活躍課題に対して、独自の取り組みを行いたい方、女性活躍の推進担当になったが何から始めればよいのかわからない方などに向けた、4日間のプログラムで、自社課題を分析し、アクションプランを作成する実践講座です。

●講座内容
DAY1:コンサルタントの役割/社会的な潮流:女性活躍推進が注目される理由/なぜ女性管理職は増えないのか(理論的背景)
DAY2:女性活躍推進の実践ポイント/実践!女性活躍・課題分析リサーチ/Homework:自社の「課題分析リサーチ」実践
DAY3:自社の課題分析リサーチ発表/課題からアクションプラン策定へ/具体施策の事例紹介/
              Homework:自社の「アクションプラン」作成
DAY4:自社の「アクションプラン」プレゼン/プレゼンへのフィードバック

開催時期:毎年7月、11月に開講  ※詳しくはお問い合わせください
2024年11月開講「女性活躍リードコンサルタント養成講座」についてはこちらから

 

●参加者

Aさん
公益財団法人の職員、人事統括部所属

Tさん
マーケティングソリューション系企業の人材開発部所属。養成講座にはNさんと2人で参加

Nさん
マーケティングソリューション系企業の人材開発部所属

Sさん
大手IT企業勤務、事業戦略本部所属

●ファシリテーター:本講座講師 スリール代表 堀江

 

◆今後の女性管理職・女性社員の社内外ネットワーク構築方法

堀江:皆さんの会社では女性管理職や女性社員の社内外ネットワークの構築についてどのような取り組みをされていますか?まだ行っていないということであれば、今後どんな風に取り組んでいきたいと考えていらっしゃいますか?

Aさん:私の会社では現在“子育て世代”や“若手”といったカテゴライズされているコミュニティが全くない状態です。そこで同じ志や課題感を持つ社員が集まることのできるコミュニティを作ってみたいと考えています。その第一歩として近々私の部署で、子育て中の女性社員とこれから育休に入る男性社員のコミュニティを作る予定です。社内に普段の業務による縦の関係だけでなく、横や斜めの繋がりも生み出すことができれば嬉しいです。

Tさん:今年度はこれから管理職になる女性社員にヒアリングを行い、ネットワークを築いていくことができればと考えています。今年はちょうど育休復職者コミュニティを作ったところなので、何かイベントを開催して社内イントラでも周知していくことができればと考えています。

Sさん:私が担当している女性活躍推進プロジェクトでは社外交流がとても活発に行われています。今回のように外部講座に参加することで得たご縁を活かしたり、人事にも協力してもらいながら、積極的に社外女性社員とのコラボイベントを開催したいと考えています。ただコラボするだけでなく、イベントを通して他社の人事制度や規定について学び、女性管理職同士の交流を生み出すことができれば嬉しいです。直近では同じ業界の企業と、管理職・管理職候補・その下のグレード層を集めてワークショップを開催する予定です。

 

◆自社の課題に対して、今後どのようなアクションをしますか

堀江:今回講座にご参加いただいたことで様々な気付きがあったかと思うのですが、ネクストステップとして自社の課題に対してどのようなアクションを考えていらっしゃいますか?

Aさん:まずは女性活躍推進を重要課題として認識してもらえるよう行動していきたいと思います。本講座に参加させてもらったことでスタートラインに立てたという実感があるので、今後は私が中心となって組織の中にある課題を発信し、解決策の実行に繋げていきたいと思います。

堀江:日本の最重要課題はジェンダーギャップ解消と少子化対策ですが、企業や組織だけでなく、社会においても女性活躍推進が重要課題として認識されていないことが課題です。例えば先日は国際女性デーでしたが、そうしたタイミングも活かしながら女性活躍推進が最重要課題だということをアプローチできれば良いですね。

Tさん:すでに着手している施策に関しては、講座で学んだことも反映させながら引き続き取り組んでいきたいと思っています。けれどそれだけでは大きな成果を得ることはできません。現在弊社ではキャリアアップを理由にエース層が退職してしまうという問題があるのですが、その背景には女性活躍推進が上手く進んでいないことも影響していると思っています。今後は現実的な課題解決策の実行と並行して、トップ層に女性活躍推進が最重要課題であるということを伝え続けていきたいと思います。

Nさん:私は今回の講座に参加して、改めて女性活躍推進の難しさを実感しました。会社としては目の前にある課題解決の方が優先順位が高いので、未来に対する取り組み・投資という側面を持つ女性活躍推進は後回しにされてしまいがち。また有能な社員には性別に関係なく活躍してもらいたいと思っていますが、子育てに忙しく、モデルケースも少ない中で管理職となってもらう女性社員には、一時的であっても負担をかけてしまうことは否めません。そうした背景もあって、これまで経営者や人事が女性活躍推進を積極的に取り組みを進められなかった部分があると理解することができました。私はその難しさも理解した上で、関係者と協力しながら、本質的なところで負けない強さを持って、少しずつ取り組みを進めていきたいと考えています。

Sさん:弊社の女性管理職は、課長層は多いものの部長層以上に繋がらないという課題を抱えています。そこで今プロジェクトとして行っているメンター制度を活かして、管理職向けに特化したメンター制度も作ってみたいと考えています。弊社はまだまだ女性活躍推進に関する取り組みが少ない状況。まずは思いついたことをどんどん実行していくことが必要だと思っています。「成果が出て軌道に乗ればそれでOK、成果が出なければ軌道修正しながら続けてみよう。」くらいのつもりで、走りながら考える姿勢で新しい取り組みにもチャレンジしていきたいと思います。

 

◆本講座の受講するメリットについて

堀江:それでは最後に本講座を受講するメリットや、どんな方にすすめたいかなど、皆様のご意見を伺っても良いでしょうか?

Aさん:1ヶ月に1回開催、全4回というタイミング・期間がとても良かったので、知り合いの人事の方にもぜひ受講をすすめたいと思いました。実際に受講をしてみて感じたのは、同じ会社の上司や同僚と一緒に参加できれば良かったなということ。講座で学んだ内容を自社で共有したり展開したりする上でやはり人数は多い方が良いですし、同じ志を持って進められるというメリットがあると思います。

Tさん:私もタイミングや期間、インプットとアウトプットのバランスも良かったと感じています。ランチ交流会は残念ながら出席できませんでしたが、参加者同士の交流を深める良い機会だと思いますし、対面で行っても良いのではと思いました。

Sさん:私は別のビジネススクールで1クラス30人程度の講義を受けたことがあります。1クラスの人数が多いと交流会もブレイクアウトルームに分かれて複数回行う形になってしまい、どうしても時間内にお話しができない方が出てきてしまいます。けれどこの講座は少人数制なので、皆さんのお名前、会社、担当業務を把握した上でコミュニケーションを取ることができて楽しかったです。

堀江:今回は熱量の高い皆さんにお集まりいただいたおかげで、充実した講座にすることができました。皆さんが学び、成長されていく姿は、私にとっても良い刺激になりました。改めまして、「女性活躍リードコンサルタント養成講座」そして座談会にご参加いただき、有難うございました。

通常の業務と並行して講座の課題であるリサーチやアクションプラン作成に取り組んでいただくのはもちろん大変です。しかし参加者の皆さんからは「自社のことだから自分ごととして取り組むことができた」「アウトプットの機会があったからこそ実りがあった」といった感想をいただくことができました。「女性活躍リードコンサルタント養成講座」は講義だけでなく、「実践」に重きを置いているからこそ得られる成果があります。女性活躍推進の担当になったけれど何から始めれば良いのか分からないという方、女性活躍推進に関して納得するアクションが取れていないと感じている方におすすめの講座ですので、ぜひご参加ください。

2024年11月開講「女性活躍リードコンサルタント養成講座」についてはこちらから

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