平時と比してコロナ禍の妊娠・出産の過酷な現状が浮き彫りに
新しい生活様式にあった妊娠出産環境の整備が急務
「産後入院中のパートナーや家族の面会」実現率は平時と比較し71%減
「希望していたのに実現できなかった主な理由」断トツ1位は「コロナ禍での中止・延期」87%
新型コロナウイルス禍において、これまで妊娠出産期に平時であれば当たり前に叶っていたことが様々な制約により実現が難しくなっています。
例えば、妊婦検診へのパートナー同伴の禁止、 両親学級の中止や延期。出産当日はパートナーの立ち合いができないどころか、マスクを装着しての出産を余儀なくされる病院もあると聞きます。
これから⾧年続いていく子育てのスタートを一緒に経験できず、パートナーが置き去りになることで、その後の子育てを母親一人だけで行うことも起こりえます。
そこで、コロナ禍前後の妊産婦(夫)の環境変化を把握すべく、スリール株式会社とNPO法人ファザーリング・ ジャパンで共同アンケートを実施しました。
これから誕生する赤ちゃんを迎える家族に必要な経験は何か、その経験の機会とコロナ禍における安全確保の両立はどんな工夫で実現できるのか。 現在の妊産婦(夫)だけではなく、今まで子育てを経験した全ての方に答えていただき、新しい 生活様式の中でも安心して新しい命を家族で迎えられる環境をみなさんと一緒に実現していきたいと考えています。
調査結果から、
◎「コロナ禍出産」の希望者に対する実現率(Q3)をみると「コロナ前出産(平時)」と比較し、「産後入院中のパートナーや家族の面会」71%減、 「病院・産院等の両親学級等を受 講」58%減、「妊婦健診にパートナーや家族の同伴」55%減、など病院関連の妊娠出産環境が顕著に悪化している。 ◎「コロナ禍出産」においても平時と同様に、妊娠出産において希望すること(Q3)や自身や家 族等にとって重要と思うこと(Q5)に大きな差はみられなかったが、「里帰り出産」だけは、「コロナ前出産」希望者が43%に対して「コロナ禍出産」希望者は25%と大きく減少しており、県をまたいでの移動制限が「希望」にも大きく影響していると推測される。 ◎「コロナ禍出産」の希望者に対する実現率(Q3)で平時を唯一上回ったのは「父親の育児休暇・休業取得」(コロナ前出産58%、コロナ禍出産67%)であり、病院などに頼れない環境下でパートナーの育休取得が支えの1つになっていると推測される。 ◎「希望していたのに実現できなかった主な理由(Q4)」では、平時では一位の「仕事が忙しいから」でも30%だったが、「コロナ禍出産」での一位「コロナ禍での中止・延期」は87%と断トツの回答選択率であり、コロナ禍の影響が顕著である。 ◎「コロナ禍で工夫してでも実施すべきもの(Q6)」で平時と「コロナ禍出産」ともに高かったのは、病院関連の「パートナーや家族の立ち合い出産」「産後入院中のパートナーや家族の面会」であったが、「出産後の産後ケアサポート(親族含む)」「父親の育児休暇・休業取得」 では「コロナ禍出産」より子育て経験者の「コロナ前出産」で顕著に高かった。 |
などがわかりました。
また、「第一子を迎えるご家族へのオンライン両親学級の提供」「感染予防対策を工夫した上での立ち合い出産の実現」の実現について90%を超える賛同をいただいており、新しい生活様式の中でも新しい命を家族で迎えられる環境の実現に向けた活動に取り組んでまいります。
調査結果の詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.fathering-japan-thankyoupapa.com/%E8%AA%BF%E6%9F%BB-%E7%A0%94%E7%A9%B6/
スリールでは、「子育てをしながらキャリアアップできる人材と組織の育成」とテーマに、女性の心理を徹底的に分析した講義や、擬似体験型ワークを取り入れた実践的な研修を提供しております。
ご興味のある方は、以下までご連絡ください。
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